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先日の報道特集について

 

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大型トレーラー事故についての報道特集

 

こんにちは。

 

今回は、大型トレーラー事故とそれに関連した大型トラックの長時間労働についての報道特集が組まれていたのでお伝えしたいと思います。

 

取上げられた事故

 

当時の状況

 

この報道特集で取り上げられた事故は、大型トレーラーが祭りの山車に突っ込む事故で一人の方が亡くなっている事故でした。

 

この事故で運転手の方は、過失運転致死傷罪で逮捕されており、当時の状況で「居眠りをしているかもしれない」と語っていたようです。

 

専門家が当時の状況を分析していましたが、ぎりぎりまでブレーキを踏んでいないことを踏まえて覚低走行になっていた可能性が高いと言っていました。

 

※覚低走行とは、注意力が著しく低下した状態での運転のことをいいます。

運行経路

 

事故をした時の運行についても取り上げていました。

 

・運行予定

10/9愛媛~11日AM群馬までの約900KMの運行

 

・実際の指示書による運行

10/9愛媛~11日AM群馬~11日PM茨城~12日AM徳島が追加となり走行距離も800KM増えていた。

 

24時間連続運転しないと不可能なスケジュールとなっていたため、運転手は一日出発を早めましたが、その途中で起きた事故でした。

 

つまり、8日出発で10日群馬着にしましたが、なぜ居眠りしてしまったかと言えばその前までの、運行の疲れなどが蓄積されていたのかもしれません。

貨物運送業の現状

 

労働時間と賃金

 

この中で平成28年賃金構造基本統計調査についてもふれていましたが、大型トラックの運転手には過酷な現状が示されていました。

 

労働時間

217時間/月(全産業177時間/月)

年収

447万円(全産業490万円)

 

低賃金の原因

 

規制緩和

 

知っている方も多いと思いますが、1990年の規制緩和により市場競争原理を導入するため免許制から許可制に変更されました。

 

このため約倍の業者数になったことで、各業者は自社を守るため請負金額の極端な値下げ合戦となっていきました。そのため経営上の戦略として経費削減が行われてきました。

 

経費削減のために、高速代と燃料代の節約、そして人件費の削減はかかせないものとなっていますが、中でも高速代の節約は、長時間労働につながってきます。

 

長時間労働をしても賃金に結びつかないことは、ドライバー不足を招きます。そしてこのシワよせは今いるドライバーへと行くこととなるのです。

貨物利用運送業

 

番組の中でこの貨物利用運送業いわゆる水屋を取り上げていました。

 

2003年に許可制から登録制に変わったことで、2割以上業者が増えたことで安い単価で横流しすることが原因にもなっているとのことでした。

 

まとめ

 

今は業界自体が非常に悪いスパイラルに陥っていることは間違いないようです。

これを断ち切るには、やはり請負金額の底上げしかないと思います。