運送業と流通をサポート

物流業をキーワードにして情報を発信していく行政書士のブログです

運送契約とはなんだろう

 

 f:id:mrgj:20170901083704j:plain

運送契約の色々について

 

こんにちは。

 

知り合いの保険屋さんから、余命3ヶ月のガンの人が、いつの間にかガンが消えちゃったという、話を聞いて驚いてます。

 

今日は、運送契約とは何かを書きたいと思います。

 

運送契約

 

運送契約というのは、委託者である荷造人と受託者の運送人との間で締結される契約で、運送品を目的地まで運んで、そのかわりに荷造人に運賃・料金を請求するというものになります。

 

この契約は、請負契約というものになります。

 

また、この運送を自分が実施することなく、下請けの運送人に業務を委託する利用運送契約という形態のときもあります。

 

運賃・料金のあれこれ

 

 

もし、契約書等がないときや、取り決めがないときの法律上の原則を説明したいと思います。

 

支払時期

 

運賃の請求時期ですが、先ほど請負契約ということをご説明させていただきましたが、この規定に従うと、民法上の規定では後払いということになります。

 

ただし、標準貨物自動車運送約款では、前払いの規定になっていますが、実務上は後払いですよね。

 

運賃等の請求の可否

 

次の状況では、全額請求ができます。

  • 運送品の性質もしくは瑕疵、または荷造人の過失で滅失した場合

 

次の状況では、実際の業務の割合で請求できます。

  • 運送の途中で荷造人が運送中止などを言ってきた場合

 

次の状況では、一切請求できません。

  • 運送品の全部又は一部が不可抗力で滅失した場合

 

運送費の請求は1年で時効になってしまいます。

 

意外と短いので注意してください。

 

損害賠償

 

損害を与えた時の規定をみてみましょう。

 

商法577条

 

「運送人は、自己若くは運送取扱人又は其使用人其他運送の為め使用したる者が運送品の受取、引渡、保管及び運送に関し注意を怠らざることを証明するに非ざれば運送品の滅失、毀損又は延着に付き損害賠償の責を免るることを得ず」

 

そして、損害賠償額の算定にあたって運送に関しては次のような規定があります。

 

 「その引渡あるべかり日における到達地の価格によりてこれを定む」

 

このような規定で、過失が過大でない場合は、運送人を守る内容となっています。

 

重大な過失等

 

「運送品が運送人の悪意又は重大なる過失に因りて滅失、毀損又は延着したるときは運送人は一切の損害を賠償する責にず 」商581条

 

このような規定があり、運送品に対する損害に対して、運送人に悪意や重大な過失があった場合は、先ほどの損害賠償額の算定の規定は適用されずに、全ての損害を賠償しなければならなくなります。

 

最後に

 

このように、運送契約は、商法でも定められている規定です。

 

これらの規定は、契約書がないときや、規定を置かなかった場合に適用されます。

 

運送約款等もありますが、できればその都度実情に合わせた書面作成をお勧めします。